C90Zとは?

(How to C90Z)

★このページは写真が少なめです。ノンフィクションの読み物と思ってください。

美味しそうなエンジンのアップ(何故)

~概要~

■エンジン:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ 

■総排気量(内径×行程):89cc(50×45.6mm) 

■最高出力:7.5ps/9500rpm 

■最大トルク:0.67kg-m/6000rpm、圧縮比:8.2 

■変速機:自動遠心式3段リターン ■全長×全幅×全高:1830×640×995mm 

■軸距離:1190mm ■車両重量:80.5kg 

■タイヤ前・後:2.50-17・2.50-17 

■発売当時価格:76,000円 ■発売開始:1968年8月

独立したポジションランプは二輪車としては初の装備

スイッチをオフにしてホーンボタンを押すと左ウインカーランプと

サイドカバーに増設されたキー穴を照らすランプが点灯する新装備「キイライト」

皆さんだ~~~い好き、HA02とは一線を画すバッテリー点火89ccのカブ

このエンジンの源流は1964年発売のCS90にあり。

ミッションは3速リターン(1~N~2~3)

同時期の行灯カブ50と同じ。真ん中にNが入る。

CS90のカムの品番は028、このC90のそれは052となっている。カムもデチューンされている。

すなわちベンリーC201に近似したエンジンと言えるだろう。

山に拉致されたC90Z

購入のあらまし

もともと知人がヤフオクで落札し、所有していた車体。

だがほぼ乗っていなかった。エンジンもかからず。。

たまたま売り出す話があったので飛びついた次第

しかし先立つものがなく私の郵政メイトT90Tと交換することとなった。

今となってはおいしい話に思うが、これがレストア地獄の幕開けとなったのである。

電装

不評のバッテリー点火

(C50セル付き、C70セル付き、CS90などなどに準ずる)

バッテリーは入手可能だがほぼ取り寄せになるのと

数が出ないものなのでめちゃ高価。

はっきり言って経済的ではない。

しかもバッテリーが上がるとスパークせず、エンジン始動しません。

だがそれがいい。

引き取り当時、鬼のキックをしても全くエンジンかかる気配なし

1諭吉以上するバッテリーを購入し、接続すると初爆OK

結局アイドリングしないのでコンデンサーとIGコイルを純正新品へ

これで万全でした。

C90Z(こいつ)・・・6vC90ZM(セルダイナモ付き)・・・12V

ただし行灯カブ50と違って直流?

平たく言うとキーオンでヘッド・テール点灯。

エンジンをふかしても光量一定。これは大きなアドバンテージである。

ここで謹言。

セルダイの90はやめとけ。部品が出ない。

燃費

見た目とは裏腹に軽快なふけ上がり。

CS90のデチューンエンジンとはいえ高回転はよく回ります。

最高速度90km/h(実測)

ツーリングでリッター45くらい。

多くは望みません。走ってくれれば満足です。

ミッション

上述した変則リターン。しっかり踏み込まないと入らないのは行灯カブ50と同じ。

排気量も相まって快適な2速発進が楽しめる。

油断すると抜ける。

オイル

全容量0.9Lで交換時0.8L。MD90と同じ。

というかMD90がこれに倣ってるんだね。

デフォルトでのオイル消費量はそれなりにあると見受けられる。

改善には現行のMD90用ピストン・リングが有効・・・

しかしこれでも白煙やオイル消費が見受けられる。

旧車故、もともとのクリアランスが

広めにとってあるのでこれも根本的な解決には至らない。と考察する。

マフラー

C90専用のモナカマフラー。

バッフルはCS90やCL90と共通。結構太くて長い。

人生もこうありたい。

マフラーの未使用品はちょくちょくYオクにも出てくるが、これには落とし穴がある。

其の壱!バッフルがついていない。

其の弐!ステーがついていない。

この2つを克服したマフラーこそが実用に耐えうるものである。

そのほか

・行灯50と比べてどう?

ダッシュの力強さがダンチです。

50の2速発進は後続車に申し訳ないほどですが、この90は違います。

走ればわかります。

HA02と比べてどう?

高回転で悪評のあるHA02Eと比べても振動がこちらのほうが多いです。

結構揺れます。最高速はこちらのほうがやや優位かと思いますが・・・

酷使するならHA02にしましょう。

C90Eは部品供給が怪しいです(2020年4月現在)

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消えっ!

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